御存知!初期トリオ時代の貴重な公式ライヴ音源Chick Corea Elektric Band「Live From Elario's(the first gig)」限定盤国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、CDブックレット覆いに経年の劣化がございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは極初期の貴重な名手トリオ編成。
Chick Corea(Key、ex-Return to Forever)、John Patitucci(B、後にThe Manhattan Jazz Quintet他)、Dave Weckl(Ds、ex-Bill Conners、後にMichel Camilo、The Manhattan Jazz Quintet、Mike Stern他)となります。
1985年4月19日アメリカ・カリフォルニア州ラホヤ”Elario's”での実況録音からの抜粋となります。
非常に音質の良い録音でございますが、ライヴ盤制作用に録音されたものではない模様。
客席ノイズが遠い事もあり、
そもそもがバンドの反省会用・楽曲のアレンジ発展参考用として録音された感があり、
サウンドボード通しでオープンリールで録音された感がございます。
Chick Corea Elektric Bandのデビュー・ライヴとなります。
八十年代に入り、自身の過去の業績を振り返りつつ
Steve Kujalaとの邂逅そして活動を中心に
新しい音楽性を模索し続けた感のあるChick Corea。
傑作”Again and Again”で”Electric”路線の基礎を築いたものの、未だ見ぬ若手ミュージシャンとの邂逅に賭け、その路線を封印。
数年後評判を聞き付け、嘗ての同僚名手Bill Connersのプログレ/フュージョン路線(Allan Holdsworth路線と言いますか......)作品大傑作”Step on it”に参加したDave Weckl、
そのリズム・パートナーたるJohn Patitucciのリズム隊をスカウト。
そしてElectric路線の封印を解き結成されたのが、この”Chick Corea Elektric Band”でございます。
スタジオ・セッションでアイデアを纏め上げたものの、敢えて作品制作を行わずツアーを敢行。
聴衆の反応を伺いつつ楽曲の可能性やアレンジ発展を行い、バンドの成熟を見る............という感のある活動で、正に今作はその第一歩でございます。
後に制作されるデビュー作ではCarlos RiosやScott Henderson(Tribal Tech、ex-Zawinul Syndicate、Jean Luc-Ponty)という名手ギタリストを迎える制作となりますので、
非常に貴重な初期トリオ編成時の録音。
アレンジも異なるもので、非常に興味深いものとなっております。
Dave Weckl/John Pattitucciのリズム隊もメジャー初登場という事もあり、正確さや纏まりがあるものの非常に野心溢れる演奏が聴かれます。
またChick Corea自身もディジタル・シンセを重視したもの。
(されど音設定に結構苦労した模様でございますが.............)
新しい音楽性を指向している事があり非常に意欲的。
演奏も若手二名の溌剌して躍動感ある演奏に触発された感があり、野心溢れる演奏が聴かれる事がミソでございます。
非常に躍動感溢れた演奏・アンサンブルでございますが、最初のライヴという事で若干の硬さが見られるものの非常に躍動感溢れる演奏。
但し、ライヴを重ねるにつれてギタリストの必要性を意識し始める事があり、音楽性が変化していきますので非常に貴重な録音となります。
(正直、トリオ編成で突き進んでも良かったのではないか?という感がございますが............................”Akoustic Band”編成に音楽性を分離するというアイデアが生まれたからなのでしょうが.................................)
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。